1. はじめに
日本航空高等学校（通称：日航高）は、山梨県甲斐市に本校を構え、石川県輪島市にも能登空港キャンパスを持つ航空専門の私立高校です。
航空整備士・パイロット・キャビンアテンダント・グランドスタッフ・ドローン操縦士など、航空業界を目指す生徒のための教育が充実しています。
また、国際教育やスポーツ教育にも力を入れており、全国から生徒が集まる全寮制の環境も特徴です。
普通科（航空科コース含む）・航空工学科の2つの学科があり、航空技術・操縦・整備などを実践的に学べるカリキュラムが組まれています。
卒業後は航空業界への就職・進学を果たす生徒が多く、航空整備士国家資格の取得実績も豊富です。
2. 高校の基本情報
- 正式名称：日本航空高等学校
- 略称：日航高
- 本校所在地：〒400-0108 山梨県甲斐市宇津谷445
- 能登空港キャンパス：〒929-2372 石川県輪島市三井町洲衛9部27-7
- アクセス：JR「塩崎駅」から車で約10分（山梨本校）
- 創立年：1960年（昭和35年）
- 課程：全日制（寮完備）
- 設置学科：普通科（航空科コースあり）、航空工学科
- 公式サイト：https://www.jaaw-hs.net/
3. 偏差値・入試情報
日本航空高等学校の偏差値は以下の通りです（2024年3月時点、みんなの高校情報より）。
- 普通科：偏差値 45
- 航空工学科：偏差値 46
入試方式は、「推薦入試」「一般入試」「AO入試」の3種類があり、航空業界への適性や意欲が評価されます。
一般入試では、筆記試験（国語・数学・英語）と面接試験が行われ、航空工学科は理科の試験も含まれます。
推薦入試では、学力試験は免除され、面接・書類選考による評価が重視されます。
倍率は年度によって異なりますが、全国からの志願者が多いため、特に航空工学科の人気が高い傾向にあります。
4. 学校の特色・強み
日本航空高等学校は、航空業界を目指す生徒に特化した専門教育を提供する高校です。
航空整備士・パイロット・キャビンアテンダント・グランドスタッフ・ドローン操縦士など、航空業界で活躍するための技術や知識を実践的に学べます。
また、全寮制のため規律ある生活習慣が身につき、全国から集まる仲間と切磋琢磨できる環境も魅力です。
能登空港キャンパスでは、実際の航空機を使用した整備実習や操縦訓練が行われ、実践的な技術を習得できます。
5. 学科・コース紹介
日本航空高等学校では、航空業界を目指す生徒に特化した以下の2つの学科を設置しています。
普通科（航空科コース）
航空業界の仕事に関心のある生徒向けのコースです。
航空業界の基礎知識、英語、接客マナーなどを学び、パイロット・キャビンアテンダント・グランドスタッフなどを目指します。
エアライン企業や観光業界、航空大学校への進学実績も豊富です。
航空工学科
航空機整備やエンジン技術を学ぶコースで、航空整備士資格の取得を目指します。
能登空港キャンパスでは実際の航空機を使用した実習が行われ、整備士・エンジニアとしての高度な技術を身につけます。
「二等航空整備士」や「無線通信士」の資格取得を支援し、卒業後は航空業界の整備士・技術職として活躍する道が開かれています。
6. 資格取得実績
日本航空高等学校では、航空業界で必要な資格取得を積極的に支援しています。
実習を通じた実践的な学習環境が整っており、資格取得率も非常に高いのが特徴です。
主な資格取得実績：
- 二等航空整備士（航空工学科）
- 陸上特殊無線技士（航空工学科）
- 無線通信士（航空工学科）
- サービス接遇検定（普通科・航空科コース）
- 実用英語技能検定（普通科・航空科コース）
- 小型ドローン操縦士（普通科・航空工学科）
資格取得を活かし、卒業後に即戦力として活躍できる人材を育成しています。
7. 就職・進学実績
日本航空高等学校は、航空業界に特化した教育を提供し、多くの卒業生が航空整備士・パイロット・キャビンアテンダント・グランドスタッフなどとして活躍しています。
また、大学・専門学校への進学実績も豊富で、航空業界に関連する分野への進路が広がっています。
2023年度の進路状況：
- 就職：75％
- 大学・短大進学：15％
- 専門学校進学：10％
主な就職先（2023年度実績）：
- 日本航空（JAL）
- 全日本空輸（ANA）
- スカイマーク
- 航空自衛隊
- 成田空港グランドスタッフ
- 三菱重工（航空機関連部門）
- ホンダエアクラフトカンパニー
主な進学先：
- 航空大学校（パイロット養成）
- 日本航空大学校（航空整備士・エンジニア）
- 東海大学（航空宇宙学科）
- 法政大学（キャリアデザイン学部）
- 青山学院大学（英語・国際系学部）
企業との連携が強く、航空業界への就職率が高いのが特徴です。
また、航空整備士資格を取得した生徒は、大手航空会社や航空機製造企業へ就職するケースが多くなっています。
8. 部活動・生徒会活動
日本航空高等学校では、航空関連のクラブ活動が充実しており、スポーツ部門でも全国レベルの実績があります。
運動系部活動：
- ラグビー部（全国大会出場）
- サッカー部
- 陸上競技部
- バスケットボール部
文化系・専門系部活動：
- 航空研究部（フライトシミュレーター・航空技術研究）
- 無線通信部（航空無線・無線通信技術）
- ドローン研究部（ドローン操縦・空撮技術）
9. 年間行事とイベント
日本航空高等学校では、航空業界に関連するイベントが多く、実習や訓練の機会が充実しています。
主な年間行事：
- 4月：入学式、新入生オリエンテーション
- 6月：航空会社見学ツアー
- 9月：日航祭（文化祭・航空ショー）
- 10月：フライト実習（能登空港キャンパス）
- 11月：航空業界セミナー
- 3月：卒業式
「日航祭」では、航空機の展示やパイロット体験が行われ、一般公開されることもあります。
また、航空会社見学ツアーでは、成田空港・羽田空港などで実際に働く航空業界のプロと交流する機会が設けられています。
10. 学校の評判・口コミ
口コミサイト「みんなの高校情報」や卒業生・保護者の意見をもとに、日本航空高等学校の評判をまとめました。
良い点：
- 航空業界への就職率が非常に高い。
- 全寮制で規律のある生活を送ることができる。
- 実際の飛行機を使用した実習があり、学習環境が整っている。
- 航空関連の資格取得支援が充実している。
改善点として挙げられる声：
- 寮生活の規則が厳しいため、自由度が低いと感じる生徒もいる。
- 航空業界を目指す生徒向けのため、一般的な高校生活とは異なる雰囲気がある。
全体として、「航空業界で働きたい」「専門的な技術を学びたい」生徒にとって、非常に適した環境であると評価されています。
11. まとめ
日本航空高等学校は、航空業界を目指す生徒にとって最適な教育環境を提供する専門高校です。
航空整備・パイロット・キャビンアテンダント・グランドスタッフ・ドローン操縦など、幅広い航空関連の職業に対応したカリキュラムが組まれています。
全寮制のため、規律ある生活習慣を身につけることができ、全国から集まる仲間と共に切磋琢磨できる環境も魅力です。
資格取得支援やインターンシップが充実しており、卒業後の就職率は非常に高いです。
また、進学実績も安定しており、航空大学校や航空関連の専門学校・大学への進学を希望する生徒にも適した環境です。
さらに、日航祭やフライト実習、航空会社見学ツアーなどの学校行事が充実しており、技術力だけでなく、実践的な経験やコミュニケーション能力を身につけることができます。
こんな生徒におすすめ：
- パイロット・航空整備士・キャビンアテンダント・グランドスタッフになりたい人
- 航空業界に興味があり、専門的な学びを希望する人
- 実習を通じて即戦力となるスキルを身につけたい人
- 寮生活で規律ある環境のもと、仲間と共に成長したい人
「空のプロフェッショナルを目指す」――そんな夢を持つ中学生にとって、日本航空高等学校は最適な進学先となるでしょう。
コメント