こんにちは、えばです。
工業高校生だけの変わった制度、ジュニアマイスター!
工業高校に入学したら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
特に2,3年生の受験・就職の準備期間になると、良く耳にするようになると思います。
今回はそんなジュニアマイスターについて1から徹底解説していきます!
ジュニアマイスターって高校で先生が言ってた気がするけど…
なんだっけ笑
ジュニアマイスターとは
1.目的
全国の工業系学科に在籍する生徒が目的を持って意欲的に学習に取り組むことを促すには、生徒が身につけた知識・技術・技能を積極的に評価することが重要である。(中略)
2.認定
取得した資格や合格した検定試験および各種競技・コンクール等での優秀な成績等をジュニアマイスター顕彰に係る区分表(以後、「区分表」)から得点に換算し申請を行い、合計得点に応じた認定を行う。
公益社団法人全国工業高等学校長協会
難しいな、う~ん?
簡単にまとめると目的は「学生にたくさん資格を取ってもらうために物(表彰・認定)で釣る」ってこと、認定は「資格・検定・競技やコンクールにそれぞれ割り当てられた得点の合計点数に応じて認定する」ってこと。
おぉ!分かりやすい(言い方悪すぎだろw)
ちなみに合計点数によって表彰の階級が変わります。
特別表彰 | 60点以上+条件あり |
ゴールド | 45点以上 |
シルバー | 30点以上 |
ブロンズ | 20点以上 |
厳密にいうと特別表彰は別枠です(後で説明します)。
えば(筆者)はどれ取れたの?
もちろん、特別表彰( -`ω-)どや!後は、シルバーとゴールドも
ドヤ顔うぜ~(笑)
一応、ジュニアマイスター制度は工業高校(工業系の学科)でしか適応されませんので、普通科の方々は残念ですが諦めてください…orz
特別表彰について
特別表彰は名前の通り少し特別なので、特に詳しく説明していきたいと思います。
先ほどの階級別の条件の表にも書いてあるのですが、認定されるには「60点以上+条件あり」が条件となっています。
次にこの「条件あり」という部分と「特別表彰は別枠」と言った理由を説明していきます。
60点以上というジュニアマイスターポイントの条件とは別に、もう5つ条件があります。
下記の通りです。
- ゴールドの認定を受けているか申請中
- 公益社団法人全国工業高等学校長協会の取得区分のAランク以上の資格を1つ以上
- 点数が上位8つで60点以上
- 校長先生が他の模範になっていると認めた生徒
- 特別表彰を既に受けていないこと
上記の条件をそれぞれ詳しく説明していきます。
1.ゴールドの認定を受けているか申請中
特別表彰を申請するにはゴールドの認定をすでに受けているか申請中でなければなりません。
特別表彰に申請する時点で60点あるはずなのでゴールドの45点以上という条件は超えています。
申請中でも大丈夫なので、担当の先生の指示に従って同時に申請すれば問題ありません。
ですので、これに関しては問題ないと思います。
また、これが他のブロンズやシルバー、ゴールドと違い特別表彰はゴールドとセットなので別枠と言いました。
2.公益社団法人全国工業高等学校長協会の取得区分のAランク以上の資格を1つ以上
これが特別表彰の難易度が高い理由の一つです。
この条件によって必ず難しい資格を1つ以上取らなくてはなりません。
有名な資格でいうと、危険物甲種や基本情報技術者などがあります。
詳しくは令和3年度前期区分表↓
https://zenkoukyo.or.jp/web/content/uploads/jm_kubun.pdf
3.点数が上位8つで60点以上
この条件が1番厳しく、これから特別表彰を目指す学生を苦しめると思います。
例えば危険物乙種全類は比較的簡単で14点あるのですが、乙種は全類だと6つになってしまい残り枠が2つになってしまいます。
これでは後SランクとAランクを取るしかなくなり一気に難易度が上がります(高校生でSランク取る人は学年に1人いるかいないかくらいです)。
これじゃ資格数で稼げないんだね
そゆこと、簡単な入門資格ばかり取った所で自分にもそんなメリット無いからね
4.校長先生が他の模範になっていると認めた生徒
これで申請から外れる人はほとんどいませんが、特別指導とか校則を何回も違反した人はもしかしたらヤバいかもしれません。
そんな奴が他の模範になってたまるかw
5.特別表彰を既に受けていないこと
これは当たり前ですね、注意点や説明はいらないと思います。
別枠と言った理由
この特別表彰を受けるには、実はゴールドの認定を受けているか、申請中でないといけません。
ですので、ゴールドの中にこの特別表彰があるというイメージです。
取るメリット
- 面接で役に立つ
- 学生生活を有意義なものにできる
- 先生から褒められる
- 表彰される(自慢できる)
面接で役に立つ
良くジュニアマイスターを紹介しているブログでは就職に役立つとか言われてますけど、実際は直接的にジュニアマイスターを持っているから採用されやすくなるかと言われると微妙です。
工業高校出身でない限りジュニアマイスターのことを知っている人がほとんどいません。
しかし、面接ではかなり良い役割を発揮します。
それはジュニアマイスターが面接での話のネタになり、学校での頑張り・努力を客観的にアピール出来ます。
また、面接官がジュニアマイスターのことを知らなかった場合、しっかりと説明できれば「この子はしっかりと分かりやすく説明できるんだな」という印象を与えられます。
いわゆる情報説明能力というやつです。
学校生活を有意義なものにできる
部活動や明確な将来の目標などある人は良いのですが、目標や高校生活でやりたいことがない方は資格取得・ジュニアマイスターを目指してみて見るというのも良いと思います。
目標に向かって継続するということは良い経験にもなります。
また、たくさんの資格に挑戦することで自信が付きます。
ただ目的もなく学校生活を送る人とでは3年後大きな違いになります。
先生から褒められる
これは完全に自己満&モチベーションですね(笑)
ジュニアマイスターは客観的に努力を判断できるので、初めて会った先生に褒められることも…しばしば。
表彰される(自慢できる)
これも完全に自己満ですね(笑)
後、私は小中高で一度もそういった表彰を受けたことが無かったので、体育館で校長先生から賞状を受け取った時はメチャクチャ嬉しかったです^^
取得方法
私のオススメというか王道は、最初に各分野(情報・機械・学問)の入門的な資格を勉強して、自分が得意だったり、この分野を勉強したいなという分野の資格を、学年が上がるにつれて難易度も上げていくといったパターンです。
特に高校3年生で大学生が目標にしているような資格を取得できれば、普通科高校の人と大幅に差をつけられます。
ジュニアマイスターの注意点
最後にジュニアマイスターの注意点について解説していきます。
- 工業系学科の高校在学中に取得した資格のみ反映される
- 特別表彰でも賞状しか貰えない
- 調べても分からないことや詳しいことは公式サイトや学校の先生に聞く
工業系学科の高校在学中に取得した資格のみ反映される
最初に説明した通り、このジュニアマイスターという制度は工業系学科の高校在学中の生徒のみ受けられる制度なのですが、小学生や中学生のうちに取得した資格検定は反映されません。
あくまで、工業系学科の高校の生徒にたくさん資格検定を取ってもらうことが目的なので、入学前に取っている資格検定はカウントされません。
特別表彰でも賞状しか貰えない
ブロンズでもシルバーでもゴールドでも特別表彰でも貰えるものは賞状1枚のみです。
過去には、盾やメダルがもらえた時代もあったみたいです。
やはり、不景気が原因なんですかね…
調べても分からないことや詳しいことは公式サイトや学校の先生に聞く
ジュニアマイスターの情報は変わっていきます。
特に区分表は毎年変わっているので、ジュニアマイスターを解説しているサイトはときに参考にならないことがあります(当サイトを含め)。
なので、公式サイトをしっかり見たり、お問合せをしてみることが良いと思います。
もちろん学校の先生でも良いのですが、公式に聞いた方が正確な情報が得られます。
逆に、申請方法など学校で行うものに関しては、学校の先生に聞きましょう。
まとめ
今回は、ジュニアマイスターについて紹介しました。
ジュニアマイスターは資格を点数化した表彰制度、大きく分けて3種類ある、ということでした。
なんらかの資格取得を目指している方は、ついでにジュニアマイスターも狙ってみてはどうでしょうか。
それでは、また。
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