こんにちは、えばです。
近年IT化が進むに連れて、基礎的なパソコン能力は社会人にとって必要条件の1つになりつつあります。
そこでIT・情報を扱うICT能力を客観的に評価・認定して貰えるのが「情報活用試験」です。
あの文部科学省が後援している資格試験ということで信頼性も高くなっています。
また試験問題は、専門学校や高校、大学のような情報教育の専門家が作成しているので、高校生でも合格できるような基本的かつ必要な知識が問われる基礎的な内容になっています。
しかし、工業高校の先生でも持っているどころか知っている人も少ないので、自分で調べなければいけなくなってしまいます。
そこで今回は「情報活用試験」について分かりやすく詳しく1から徹底解説していきます。
情報活用試験とは
情報活用試験とは、職業教育・キャリア教育財団という一般社団法人が行なっているJ検(情報検定)の中の一つです。
J検には「創る・使う・伝える」の3つに分かれており、この情報活用試験は「使う」という部分にフォーカスした検定です。
情報活用試験では、情報を活用する能力を総合的に評価するための資格試験です。
しかしこの書き方だと、知識より技術を重視しているように思えますが、実際はほとんど他の情報系の資格検定と変わりありません。
情報を活用するための能力ではなく、情報を活用するための知識が問われるようなイメージです。
例えばソフトの使い方などの問題は出ますが、実際にソフトを操作するような問題はありません。
情報活用試験は1級〜3級まであります。
難易度は高校生向けということもあり易しめの試験です。
私は情報の基本的な知識が十分にあったので、1級でも勉強期間たったの1週間で合格できました!
将来IT系の職業に就きたい学生や、自分の知識量を確かめる腕試しをしたい人はオススメです。
また、情報系の知識が全くない人でも他の資格検定に比べて簡単なので初めての資格試験にオススメです。
情報活用試験に合格するメリット
情報活用試験に合格しても免状などは無く、合格したからと言って1級でも出来ることは特にありませんがメリットはあります。
- 中級・上級資格を取得する時に役立つ
- 進学の時の受験や就職活動でアピールできる
- ジュニアマイスターのポイントが多くもらえる。
中級・上級資格を取得する時に役立つ
一般的な情報系の資格検定は他の分野より難易度が高いのが多いので、高校生のレベルで受験すると難しく合格できず挫折してしまう生徒も多くいます。
しかし、この情報活用試験は高校生向けで難易度も初級レベルなので、きちんと勉強すれば早々落ちることはありません。
高校生にとって情報系の資格検定の第一歩目に情報活用試験は最適なのです。
まず情報活用試験に合格してからどんどん中級・上級試験にステップアップしていくことをオススメします。
進学の時の受験や就職活動でアピールできる
大学や専門学校などに推薦で受験する場合にはきっと面接を受けることになります。
そこでこの資格を勉強した理由や勉強中のエピソードなど努力や工夫を上手くアピールできれば十分メリットになります。
就職する場合は推薦で無くとも面接は行います。
ただ進学でも就職でも、これだけで有利になったりはしないので、他の資格やエピソードと合わせることで多少のアドバンテージになる程度です。
資格自体に知名度が無く面接官も知らない可能性が大いにあるので、このメリット目当てで受験するのはオススメしません。
ジュニアマイスターのポイントが多くもらえる。
ジュニアマイスターのポイントとしてはコスパ最高です。
筆者もジュニアマイスターのポイント目当てで受験しました笑
ITパスポートや情報技術検定と試験範囲が似ているので1週間、過去問を解いただけで合格できました。
それでジュニアマイスターポイントは7点です。
他の資格試験は数ヶ月勉強するレベルの内容でも4点くらいです。
試験の詳しい内容・難易度
受験条件はある?
受験条件は一切ありません。
年齢、学歴、性別、国籍、どんな人でも受けることが可能です。
受験場所
全国47都道府県お好きな地域の試験を実施している試験会場で受験できます。
開催している試験会場は主にパソコンスクールや試験センター、企業などです。
私の時は個人でやっているような小さなパソコンスクールで教室内にはトイレがありませんでした。
初めての場所ではそういったトラブル?もあると思うので、トイレくらいは試験会場に行く前にしっかりと済ませておいてください。
試験日・受験料
詳しい試験日は試験会場により異なりますが、年間を通じて行われています。
なんとなく金土日月が多いイメージ。
受験料は下記のようになっており、級が上がるほど価格も上がります。
1級 | 4500円 |
2級 | 4000円 |
3級 | 3000円 |
試験の内容は?
試験はPBT方式とCBT方式です。
PBT方式というのは一般的な紙で行う試験のことです。
こちらは、一般の個人の方は受けることができません。
パソコンスクールや学校などの団体受験のみです。
ほとんどの人がCBT方式で試験を受けることになると思います。
試験時間と合格点は以下の通りです。
科目名 | 試験時間 | 合格点 |
1級 | 60分 | 65/100 |
2級 | 60分 | 65/100 |
3級 | 40分 | 70/100 |
以下は情報活用検定1級の大まかな出題範囲です。
情報と情報の活用 | ・データと情報 ・情報の表現方法 ・情報の活用、情報処理の手順 ・情報の収集と発信 ・情報の管理 |
パソコンを利用したシステム | ・パソコンシステムとその環境 ・オペレーティングシステム ・ファイルシステム ・パソコン関連機器とインタフェース |
ネットワークの利用 | ・情報通信ネットワークの概要 ・インターネットを利用するために必要な機器とソフトウェア ・モバイルコンピューティング ・ネットワーク上のパソコンの管理 |
情報ネットワーク社会への対応 | ・情報ネットワーク社会に関する用語知識 ・社会におけるコンピュータの利用 ・知的財産権 |
情報セキュリティ | ・ネットワークセキュリティ ・コンピュータセキュリティ |
表計算ソフト等を利用した問題解決 | ・表計算、データベース(SQLを除く)等のアプリケーションソフトを利用した問題解決 |
以下は情報活用検定2級の大まかな出題範囲です。
経営戦略とシステム戦略 | ・企業活動 ・経営戦略 ・情報システム戦略 |
プロジェクトマネジメント | ・プロジェクトマネジメント ・サービスマネジメント ・システム開発マネジメント |
データ構造と情報表現 | ・データと情報 ・コンピュータにおける情報の表現 ・データ構造と操作 |
問題解決処理手順 | ・問題を改善するための方法 ・基礎的なモデル化の方法 ・情報を処理するための基礎的な手順 |
パソコンの基礎 | ・コンピュータの種類,および動作原理 ・周辺機器の種類と役割 ・ファイルシステムの基礎知識 ・パソコンの利用環境,および環境設定 ・ヒューマンインタフェース ・マルチメディア ・データベース |
インターネットの基礎 | ・インターネットの利用形態 ・インターネットの基礎的な仕組み ・インターネットの接続 ・Webブラウザや電子メールソフトの基礎的な活用 ・情報セキュリティ |
アプリケーションソフトの利用 | ・表計算ソフトの基本的な使い方 ・プレゼンテーションソフトを用いた効果的なプレゼンテーション |
以下は情報活用検定3級の大まかな出題範囲です。
情報表現と処理手順 | ・情報の理解と、情報や手段の適切な選択 ・情報の収集、伝達の在り方とパソコンの利用 ・問題解決の方法 |
パソコンの基礎 | ・パソコンの代表的な装置と媒体、およびOSの主な役割 ・データ保存の形式とファイルの管理の仕組み |
インターネットの基礎 | ・インターネットの特徴とプロバイダの役割 ・プロトコルを理解する |
インターネットの利用 | ・ブラウザの利用 ・電子メールの利用 ・利用するために必要な設定 |
情報機器の基本操作 | ・パソコンや情報機器の取り扱い、基本操作 ・アプリケーションソフトごとの基本的な利用 |
情報社会とコンピュータ | ・身近なコンピュータシステムの役割 ・セキュリティ ・高度情報化の進展における問題点 |
情報モラル | ・情報モラル ・ネチケットに関する基礎的な知識 |
合格率は?
合格率は以下の通りで、かなり高めですが受験年によって結構差があります。
1級 | 40〜60% |
2級 | 40〜70% |
3級 | 50〜90% |
CBT方式とは
CBT方式というのは、パソコン上でマウスやキーボードを使って試験を行います。
もちろん個人のものではカンニングし放題なので、しっかりと受験会場の既定のパソコンで受けます。
まとめ
- 情報活用試験はJ検の中の一つで、技能・技術にフォーカスされているが実技試験はない
- メリットは特にないがジュニアマイスターのコスパが最高
- 合格点は高く、内容も比較的簡単で受験のハードルが低い
という事でした。
ではまた。
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