こんにちは、えばです。
工業高校といえば資格検定ですよね。
普通科高校ではほぼありませんが、工業高校では入学したら担任の先生から資格取得に関しての説明もされると思います。
筆者も工業高校在学中は熱心に資格取得に励んでいました。
その結果、ジュニアマイスターのゴールドに認定され、努力の甲斐あってジュニアマイスターの点数が愛知県上位5%に入れました。
しかし、資格検定は無数に存在しどれが良いのか当時あまり理解しておらず、とにかく色々な資格検定を受験していました。
筆者だけで無く、「資格検定が多くてどれを取得すれば良いか分からない」と悩んでいる学生も多いと思います。
そこで今回は、今だからこそ工業高校から大学進学した筆者が、実際に将来の役に立ったと思う「大学進学向けのオススメ資格を3つ」ご紹介していきます。
今回は大学進学をする工業高校生に向けた記事です。
資格を取得しようとすると、大学受験の勉強効率が落ちてしまいますが、工業高校生はほとんどが推薦で大学受験することになるので心配いりません。
学校の先生も知らないような詳しいところまで解説します!
ぜひ参考にしてみてください。
工業高校生にオススメの資格3選
さっそく工業高校生にオススメの資格を紹介していこうと思います。
- 情報処理技術者試験(情報学部向け)
- 危険物取扱者試験乙種(理工学部向け)
- 電気工事士・電気主任技術者試験(電気電子工学科向け)
- その他:英語系の資格検定
情報処理技術者試験(情報学部向け)
情報処理技術者試験とは、情報処理に関する知識や技術を問う国家試験の総称です。
IPA(情報処理推進機構)という独立行政法人が実施しており、経済産業省(国家)が認定しています。
主に情報系の学部や学科の大学を志望している生徒にオススメです。
情報処理技術者試験はレベル1〜レベル4に分かれており、一般的な工業高校生が目指せる現実的なのはレベル2までです。
上の画像では「共通的知識」がレベル1に、「基本的知能・技能」がレベル2にあたります。
ITパスポート
情報処理技術者試験の中でも1番簡単で1番有名な資格です。
内容も専門的な難しい内容では無く、情報〜経営まで幅広く基礎的な内容が出題されます。
ITパスポートは情報系の仕事に就きたい人に絶対オススメな入門資格です。
ただ簡単といっても、高校生にとっては比較的高い難易度になっており、生半可な気持ちや片手間では間違いなく受かれません。
現に、私の同級生や知り合いだけでも10人くらい落ちていました。
数ヶ月程度の間、集中的に勉強してやっと合格できるくらいの難易度です。
その有名度と難易度から「ITパスポート」は他の資格に比べて評価されやすいコスパの良い資格です。
ほとんどの面接官が知っているので話を進めやすいのです。
この「ITパスポート」は普通科高校出身の場合、大学に入学してから受験するので高校のうちから合格していれば大学で少し有利になります。
ちなみに筆者の大学では「ITパスポート」に合格していると、大学の試験を受けなくても良い代わりに70点扱いにして貰えるという期末試験の免除がありました。
基本情報技術者試験・情報セキュリティマネジメント試験
「基本情報技術者試験・情報セキュリティマネジメント試験」はレベル2で「ITパスポート」のステップアップとして位置しています。
「基本情報技術者試験」は「ITパスポート」の完全な上位互換と言っても良いのですが、「情報セキュリティマネジメント試験」はセキュリティ中心の試験なので、幅広く出題される「ITパスポート」とは少し異なります。
ただ将来のためを考えるなら「基本情報技術者試験」の方がオススメです。
「基本情報技術者試験」の方が有名なので、面接でも評価されやすいです。
「基本情報技術者試験・情報セキュリティマネジメント試験」共に「ITパスポート」に合格できる勉強が出来るのであれば合格も難しくありません。
「基本情報技術者試験」を取得しているのは工業高校生でも少なく、ほとんどの情報系学生は大学で取得するので大きな差をつけられます。
「情報セキュリティマネジメント試験」のメリットはジュニアマイスターのポイントくらいです。
「基本情報技術者試験」に合格すると「ITパスポート」はポイントが無効になってしまうので、2つ合格しても「基本情報技術者試験」の20ポイントしか認められません。
しかし、「情報セキュリティマネジメント試験」が別枠とされているので「ITパスポート」も認められて合計24ポイントとなります。
「情報セキュリティマネジメント試験」と「基本情報技術者試験」なら32ポイント。
たった2,4ポイントですがゴールドなどの規定のポイントを超えるには大切なポイントになります。
レベル3以上の上位資格
レベル3以上となると大学生や社会人でも合格者が少なくなります。
専門学生のように3年間、情報の分野だけ集中して勉強すれば合格できなくもないですが、工業高校生だと全員受験で危険物を受けさせられたり国語や数学など一般教養の勉強も必要です。
そうなると工業高校生にはかなり厳しいと思いますが、中学生の頃から情報系の勉強をしていた人や「基本情報技術者試験」に1年生から合格している人なら「応用情報技術者試験」の合格も可能かと思われます。
レベル4は正直、異次元レベルです(笑)
危険物取扱者試験乙種(理工学部向け)
危険物取扱者乙種は理工学部や将来は製造・工場系の仕事に就きたい人にオススメの資格です。
将来、理科の教師になりたい人も取得する場合があります。
危険物取扱者試験乙種4類(1〜6類まである)は工業高校生のほとんどが受験する資格です。
なので、危険物取扱者試験乙種4類だけでは正直周りと差がつかないので
4類だけでなく1〜6類まで全類取りましょう。
また、大学では上位資格に位置する危険物取扱者甲種を目指すのが良いでしょう。
この資格はITパスポートなどの知識を証明する資格検定ではなく、危険物が扱えるようになる資格ですので、将来を広げるというメリットもあるので甲種も取っておいて損はないでしょう。
詳しくはコチラの記事で解説しています。
電気工事士・電気主任技術者試験(電気電子工学科向け)
「電気工事士・電験(電気主任技術者試験)」は電気電子工学科の大学に行きたい学生にオススメです。
それぞれの資格の中でも、工業高校生が取得できる現実的なのは「第二種電気工事士・電験3種」です。
それぞれの違いは、電気工事士では特定の場所の工事に従事することができます。
電験では特定の工事や運搬の保安の監督をすることができます。
こちらも危険物取扱者と同様、この資格がなければ仕事ができない場合もありますので、電気系の仕事に就きたい人はほぼ必須になってくると思います。
また、電験は難易度が高く勉強に時間がかかるので、大学で電験2種に合格するために高校のうちに3種に合格しておきましょう。
その他:英語系の資格検定
英語系の資格検定はどんな人にでも幅広くオススメな資格です。
英語系の資格検定は主に、英語検定やTOEICなどです。
英語系の資格検定と明確な資格名にしていない理由は、どの資格もそこまで重要性が変わらないからです。
どの資格でも良く評価されます。
ただ、日本で最も有名な英語系の検定である英検(実用英語技能検定)は準2級以上が高校生レベルとなっているので、英語力をアピールしたいなら準2級以上を狙いたいところですね!
英語検定では3級から英語の面接があるので話すのが苦手な人は、他の資格検定の方がオススメです。
私はそれが理由でTOEICに逃げました。
さらに、英語検定◯級以上で大学の英語単位免除などの資格優遇がある場合もあるみたいです。
まとめ
今回はおすすめの資格検定をジャンル別に紹介しました。
今の勉強が将来につながりやすいのが資格検定のメリットでもあると思っているので、ぜひこの高校のうちに取得を目指してみてはいかがでしょうか?
ではまた。
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