【徹底解説】計算技術検定とは?電卓のテスト!【合格率・メリット】

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こんにちは、えばです。

工業高校のみで行われている検定、計算技術検定。

3級は全員受験にもなっていることが多いので知っている人も多いでしょう。

しかし、1級の説明はあまりされていないのではないでしょうか?

そんな計算技術検定を1から徹底解説していきます!

目次

計算技術検定とは

計算技術検定とは、全国工業高等学校長協会が行なっている試験です。

(全国工業高校長協会とは、その名の通り全国の工業高校が会員の組織です。公式サイト:公益社団法人全国工業高等学校長協会

情報技術検定の目的について公式サイトにはこう書かれています。

関数電卓の正しい使い方及び実技能力の向上を図るために実施するもので,データ整理や技術計算などにおける計算方法や合理的な数理処理の手法を身に付けることを目的としたものです。

公益社団法人全国工業高等学校長協会より引用

このことから分かるように、計算技術検定では関数電卓を使用した計算や数理処理が問われる検定試験です。

関数電卓というとあまり聞きなれないものですが、公式サイトにはこう書かれています。

関数電卓は,エレクトロニクス技術の進展や製造技術の発展により,小型,軽量,高性
能となり,工業技術の各分野で必需品として利用されています。工業高校でも各学科で
の学習や実験実習などに幅広く活用されています。

公益社団法人全国工業高等学校長協会より引用

関数電卓は必需品と書かれていますが実際、工業分野の仕事に就くと一部を除いて計算が必要になる場面があります。

もちろん大規模な計算はパソコンを使用する場合もありますが、狭い工場内であったり火や電気の取り扱いもあるので大きく持ち運びにくいパソコン(ノートパソコンを含め)より、小型で持ち運びやすい関数電卓が好まれます。

試験の大まかな内容は、ただ関数電卓に打ち込むだけの小学校で習ったような四則演算から、公式を覚えていないと解けないような計算問題など基本的に数学の内容から出題されます。

しかし、工業においては少数を含む細かい計算が多いため、扱う数値は基本的に全て少数です。

コレが厄介で打ち間違いをする人が多いです(笑)

試験の内容は4級〜1級まであり、4級や3級はかなり簡単ですが、1級には工業高校や文系の普通科高校ではあまり習わない数Ⅲという高度な数学の範囲も出題されるので難易度が高くなっています。

ただ、問題自体(数値だけ異なる)は公式問題集の中から同じ問題が出題されるので、しっかりと対策することができます。

普通の筆記試験でなく、関数電卓を使用した実技試験なので緊張していても、なるべく冷静に正確な入力を心がけることがポイントです。

一級の数Ⅲ分野に関しては教えてくれる先生がいればどうにかなりますが、いなかった場合は数学の先生に聞いてみれば教えてもらえると思います。

工業分野とはいえ本質的な内容は数学と変わりません。

工場など工業関係に就職する人だけでなく、統計・数値入力は大学の研究などでもほぼ必須な知識なので大学に進学したい方も取得することをオススメします。

計算技術検定でどんなことができる?

残念ながら、特に出来ることはありません。

そもそも、検定というものは基本的に自分のスキルや知識量を証明するものです。

なので資格のように免状が取得できたり、特定の職業に就けたりということはありません。

更に前述した通り、計算技術検定は工業高校生だけが受けられる検定試験なので、世間的にはマジで知名度が低いと思われます。

あくまで工業高校の中だけで評価される検定試験と思っておきましょう。

メリットは?

大きなメリットはないのですが強いていうなら、ジュニアマイスターのポイントが楽に多く貰えるという点です。

それぞれ貰えるポイントは下記の通りです(下記は令和4年度前期の情報です)。

1級:Aランク(20点)

2級:Cランク(7点)

3級:Eランク(2点)

4級:Fランク(1点)

令和4年度前期区分表より要約

1級のAランク(20点)に関して、他の資格は高校生にとってかなり難易度の高いものばかりなので、ポイントが多く欲しい人や特別表彰を受けたい人にはオススメです。

他のAランク資格例:電気工事士1級技能合格、危険物取扱者甲種、基本情報技術者試験…etc

1級だけでなく2級も3級も難易度に対してポイントが多いと思います。

4級はFランク(1点)とほとんど意味がないので取る必要はあまり感じられません。

その他のメリットとしては、就職や入試の面接で使えるという点もあります。

関数電卓の技能・数学について勉強していたという証明になります。

注意点としては、計算技術検定を知っている面接官の方が少ないので上手に説明しないといけません。

また、1級以外だと「なんで1級じゃないのか」とツッコまれる可能性があるので、しっかりと内容を考えて答えられる様にしておきましょう。

「関数電卓を使えるよう知識をつけたかった」みたいな感じでも大丈夫だと思います。

4級だけなら言わない方が良いかもしれませんね(笑)

しかし、正直この就職や入試の面接で使えるというメリットは、無いよりはマシくらいの話なので、このために計算技術検定を受験するのはオススメしません

それなら国家資格とか漢検とか数検とかTOEICなどなど、もっと良い資格検定があります。

難易度

受験条件はある?

公式サイトの計算技術検定の実施要項から確認出来ます(下記は令和4年6月の情報です)。

5.受検資格 在校生、及び会場校責任者が認めた者

第86回計算技術検定試験実施要項より引用

工業高校の在校生は、そのままの意味ですが、会場校責任者が認めた者というのは、会場である工業高校にお願いして許可が出れば受験できます。

かなり珍しい場合なので、工業高校生だけの検定試験だと思ってもらっても問題ありません。

試験の重要な詳細について

試験は1級〜4級まで分かれています。

試験の重要な詳細は下記の表にまとめました。

試験時間試験の形式合格点種目合格の有無
1級各種目30分 計90分筆記試験3種目とも70点以上で合格有⭕️
2級種目Ⅰ 15分 種目Ⅱ 20分 種目Ⅲ 30分 計65分筆記試験3種目とも70点以上で合格有⭕️
3級各種目10分 計30分筆記試験3種目とも70点以上で合格無✖️
4級各種目10分 計30分筆記試験3種目とも70点以上で合格無✖️

試験自体はほとんど決められた時間+10〜20分くらいで終わりました。

情報技術検定の方では1種目目と2種目目の間に休憩時間&復習時間がありましたが、計算技術検定では数分のトイレ休憩のみでした。

ただ、計算技術検定は1人で受けたということや先生が違うということもあるので、実際は数分のトイレ休憩しかないのが普通なのかもしれません。

情報技術検定の記事はコチラから↓

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どの級の合格点も一律70%以上です。

1級と2級に関しては、3つの種目のうちどれかが、70%超えていた場合はその種目は免除になる部門合格があります。

次にもう一度受けるときには、部門合格していた方の種目は受けなくてOKというわけです。

ただ、1級を全て満点で合格すると大きめの盾がもらえますが、部門合格の場合はもらえません。

実を言うと、学年で一番過去問の点数が高かったのですが、私はプレッシャーに弱く実技試験が大の苦手で合格まで3回もかかってしまいました。

1受験あたり1種目ずつの合格ですw

試験の内容について

試験の内容は下記の通りです。

1級【方程式とその応用】
【ベクトルと面積・体積】
【統計処理】
2級【関数計算】
【方程式と不等式】
【応用計算】
3級【四則計算】
【関数計算】
【実務計算】
4級【四則計算】
【集計計算】
【実務計算】

問題数は10問も無いくらい少ないので一つの計算ミスが命取りになったりもします。

見直しは絶対必須です!

合格率は?

合格率は

1級が30%前後

2級が30%前後

3級が80%前後

4級が80%前後です。

2級から急に合格率が下がっていますね。

受験場所

在籍している工業高校で行われます。

試験日・受験料

試験日は6月中と11月中です。

受験料は

1級が1000円

2級が700円

3級が600円

4級が600円です。

他の資格検定に比べて、とても安いです。

まとめ

  • 情報技術検定は電卓を用いてデータなどの数学問題を解く検定試験
  • この検定によってできることやメリットは特にない
  • 1級は部門合格がある
  • 1,2級は合格率が低い

という事でした。

ではまた。

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