こんにちは、えばです。
パソコンやITは現代では当たり前の知識として扱われています。
パソコンやITに関する知識や技能を状況に応じて発揮できるかが問われるのがP検(ICTプロフィシエンシー検定)です。
パソコン部に所属している学生は聞いたことがあると思いますが、パソコン部に所属していないと知る機会はほとんど無いと思います。
そこで今回は「P検」について分かりやすく詳しく1から徹底解説していきます。
P検(ICTプロフィシエンシー検定)とは
P検とは、ICTプロフィシエンシー検定協会が行なっている民間試験です。
公式サイトには、P検は総合的なICTの知識や技能を実際に活用できる能力が問われます。
専門分野のIT利用者を対象にした試験では無く、ITを利用するすべての社会人とITについて勉強している学生が対象の試験です。
試験は1級・2級・準2級・3級・4級・5級と細かく分かれており、級によっては実技試験もあります。
準2級までは学生が数ヶ月勉強したら合格できるレベルです。
確か工業高校生の頃、基礎知識があったこともあり3級を受験した時は1ヶ月も掛からなかったと思います。
1級・2級は多少難しくなっていますがそれでも他のIT資格検定に比べたら難易度は低めです。
情報系の資格検定はどれも暗記が重視される知識試験ばかりなので、技術を身につけたい人にオススメです。
また、学生でも容易に合格できるくらいのレベルなので初めての資格試験にオススメの入門資格です。
P検に合格するメリット
P検に合格しても免状などは無く、合格したからと言って1級でも出来ることは特にありませんがメリットはあります。
- 中級・上級資格を取得する時に役立つ
- 短大・大学で入試優遇や単位免除の制度がある
- ジュニアマイスター・アグリマイスターのポイントが多くもらえる。
中級・上級資格を取得する時に役立つ
P検は、他のIT資格検定に比べると難易度が低めなので初めての資格試験にオススメです。
幅広く知識と技術について学ぶことができるので、ステップアップとして「ITパスポート」のような知識試験や「MOS試験」のような技術試験の勉強の時にスムーズに勉強できるようになります。
短大・大学で入試優遇や単位免除の制度がある
上記の画像のように全国の大学・短大で入試優遇や単位認定の制度が設けられています。
入試優遇では有名大学〜ボーダーフリーの大学まで幅広く採用されています。
多くは推薦入試の場合に活躍します。
単位認定も有名大学〜ボーダーフリーの大学まで幅広く採用されています。
ただ多くは単位まるまる貰えるわけでは無く、授業の評価点として加点される場合が多いみたいです。
ジュニアマイスター・アグリマイスターのポイントが多くもらえる。
ジュニアマイスターやアグリマイスターといった顕彰制度に利用できます。
工業高校生にはおなじみのジュニアマイスター。
私も今回調べて初めて知りましたが、アグリマイスターは農業高校のジュニアマイスター的な懸賞制度みたいです。
以下、それぞれ級に対応する点数です(ジュニアマイスター・アグリマイスター共通)。
1級 | 12点 |
2級 | 7点 |
準2級・3級 | 4点 |
4級 | 2点 |
試験の詳しい内容・難易度
受験条件はある?
1級を受験するには2級の試験に合格していることが条件です。
2級以下は年齢、学歴、性別、国籍、どんな人でも受けることが可能です。
受験場所
高校生以下の学生は多くの場合、在籍している学校で受験できます。
一般の社会人など個人の場合、全国47都道府県お好きな地域の試験を実施している試験会場で受験できます。
試験日・受験料
高校生以下の学生は多くの場合、在籍している学校で受験することになるので、試験日は担当の先生に聞いてみましょう。
私の場合は受験者が私一人だったので、資格担当の先生の予定がない日から好きな日にちを選んで受験させて貰えました。
一般の社会人など個人の場合、詳しい試験日は試験会場により異なりますが年間を通じて行われています。
受験料は下記のようになっており、級が上がるほど価格も上がります。
一般価格(社会人・大学生) | 学割価格(高校生以下) | |
1級 | 10,000円 | – |
2級 | 6,220 | 4,180円 |
準2級 | 5,200 | 2,550円 |
3級 | 5,200 | 2,040円 |
4級 | 3,060 | 1,530円 |
5級(公式サイトからWEB受験) | 無料 | 無料 |
1級だけは学割価格が無く一般価格のみです。
5級はいつでも公式Webサイトから受験できるので無料です。
無料ということから、5級は実質お試し試験になっています。
試験の内容は?
試験はすべてPCで行われます。
試験時間と問題数、合格点は以下の通りです。
科目名 | 試験時間 | 問題数 | 合格点 |
1級 | 90分 | 全10問 | 700/1000 |
2級 | 70分 | 全43問 | 490/700(総合実技:60/100) |
準2級 | 60分 | 全56問 | 390/600(タイピング:50/100) |
3級 | 60分 | 全57問 | 325/500(タイピング:40/100) |
4級 | 50分 | 全50問 | 180/300(タイピング:30/100) |
5級 | 15分 | 全30問 | 60/100 |
以下はP検1級の大まかな出題範囲です
- 情報セキュリティ管理
- 企業内ネットワーク構築
- 業務プロセス改革
- ICTを活用した問題解決
以下はP検2級の大まかな出題範囲です。
- コンピューター知識
- 情報通信ネットワーク
- 情報モラルと情報セキュリティ
- ICTを活用した問題解決
- プレゼンテーション(実技テスト)
- 総合実技(複合成果物作成型実技テスト)
以下はP検準2級の大まかな出題範囲です。
- タイピング
- コンピューター知識
- 情報通信ネットワーク
- 情報モラルと情報セキュリティ
- ICTを活用した問題解決
- ワープロ(実技テスト)
- 表計算(実技テスト)
以下はP検3級の大まかな出題範囲です。
- タイピング
- コンピューター知識
- 情報通信ネットワーク
- 情報モラルと情報セキュリティ
- ICTを活用した問題解決
- ワープロ(実技テスト)
- 表計算(実技テスト)
以下はP検4級の大まかな出題範囲です。
- タイピング
- コンピューター知識
- 情報通信ネットワーク
- 情報モラルと情報セキュリティ
- ICTを活用した問題解決
- ワープロ(実技テスト)
- 表計算(実技テスト)
以下はP検5級の大まかな出題範囲です。
- コンピューター知識
- 情報通信ネットワーク
- 情報モラルと情報セキュリティ
合格率は?
1級以外は合格率40%以上とかなり高めですね。
1級は2級に合格した精鋭しか受験できないのに合格率が低いことから難しさがわかると思います。
一般価格(社会人・大学生) | 学割価格(高校生以下) | |
1級 | 25.9% | – |
2級 | 65.1% | 48.4% |
準2級 | 82.3% | 63.2% |
3級 | 85.8% | 62.3% |
4級 | 91.0% | 76.3% |
P検オフィシャル教材&公認教材
P検の教材は公式の事務局とAmazonの2つのサイトで販売されています。
事務局で購入すると送料1,000円かかりますが、Amazonは送料が無料になるので個人で購入するならAmazonで購入するのがオススメです!
種類は参考書にあたるテキストと問題数にあたるドリルがあります。
学生の場合はもしかしたら学校に教材が置いてある場合があるので、担当の先生にまずは聞いてみてください。
運が良ければ教材を借りれるかもしれません。
P検1級
P検2級
P検準2級
P検3級
P検4級
まとめ
- P検はICTの知識や技術を実際に活用できるかを問う検定試験
- ジュニアマイスターのポイントが取りやすく、大学の入試や単位で優遇されることもある
- 1級から5級まであるものの5級は練習用みたいなもので何回でも無料で受験できる
という事でした。
ではまた。
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