【かんたん解説】ディレクトリトラバーサル(Directory Traversal)とは?【情報セキュリティマネジメント試験】

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はじめに

ディレクトリトラバーサル でぃれくとりとらばーさる(Directory Traversal)

情報セキュリティの世界では、多くの攻撃手法が存在します。

中でも、Webアプリケーションの脆弱性を狙う攻撃の一つが「ディレクトリトラバーサル攻撃」と呼ばれるものです。

この攻撃は、利用者の入力やクッキーを使ってファイルのパスを構築するアプリケーションに対して行われることが多いのですが、具体的にどのようなものなのでしょうか。

この記事では、そのメカニズムと防御策について詳しく解説します。

ディレクトリトラバーサル攻撃とは

ディレクトリトラバーサル攻撃は、Webアプリケーションの脆弱性を突いて、本来アクセスできないはずのファイルやディレクトリにアクセスする攻撃方法です。

具体的には、”../”という文字列を利用してファイルのパスを変更し、アプリケーションが意図しないファイルやディレクトリにアクセスします。

この攻撃の成立には、アプリケーションの入力検証の不備がある場合が多いです。

なぜ危険なのか

ディレクトリトラバーサル攻撃が成功すると、攻撃者はサーバー上の機密情報や設定ファイルにアクセスすることができます。

これにより、システムの設定情報が漏洩したり、さらに深刻な攻撃を仕掛けるための情報を入手することが可能となります。

防御策

ディレクトリトラバーサル攻撃から身を守るためには、以下の対策を講じることが効果的です。

  • 入力データの厳格な検証: ユーザーからの入力をそのまま利用せず、必要な情報のみを抽出して使用します。
  • ファイルアクセスの制限: 必要なファイルやディレクトリのみアクセス可能にし、それ以外はアクセス不可とします。
  • エラーメッセージの抑制: エラーメッセージを通じてシステムの情報が漏洩しないようにします。

さいごに

情報セキュリティは日進月歩で、新しい攻撃手法や脆弱性が日々発見されています。

ディレクトリトラバーサル攻撃もその一つですが、適切な知識と対策を持つことで、このような攻撃から自身を守ることができます。

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