この記事は筆者の体験談のため偏見が多く含まれる場合があります。
こんにちは、えばです。
高校といえば一般的には普通科高校を思い浮かべる人がほとんどだと思います。
平成30年度の情報ですが、全国の高校生のうち普通科高校に在籍している割合はなんと7割以上でした!
残りの3割以下のうち工業高校は7%、商業高校は6%でした。
そんな少数派に分類される高校の中から、今回は工業高校と商業高校にフォーカスしてメリットやデメリットについてそれぞれ説明していきたいと思います。
商業高校とは?簡単に説明
まずは商業高校とは、どんな学校なのかを簡単に説明していこうと思います。
商業高校とは、商業や産業などの専門知識・技術を学ぶことの出来る高等学校です。
簡単に言うとドラマとかで良く出てくる、事務の人を思い浮かべて貰えればよいと思います。
国語・数学・英語・理科・社会の5教科に加え、実習や資格検定に関連する授業などがあります。
進学と就職では就職する人の割合が多いですが、たいして大きな差はありません。
しかし、進学先は大学ではなくほとんどが専門学校または短大です。
また、商業高校の大きな特徴の一つとも言えるのは男女比の違いです。
学校によって本当に大きく異なりますが女子の方が多くなっています。
ある学校では男女比が1:9と極端に男子が少ない学校もあるのですが、男女比が4:6というような普通科高校や中学校の頃とほとんど変わらないような学校もあります。
ですが、どの学校でも女子が多いと言うのは変わらないみたいです。
この後の説明や他の記事でも言っていることですが工業高校は男子の方が圧倒的に多く、普通科では男女比がちょうど同じくらいです。
工業高校とは?簡単に説明
工業高校も、まずはどんな学校なのかを簡単に説明していこうと思います。
工業高校とは工業や産業などの専門知識・技術を学ぶことの出来る高等学校です。
国語・数学・英語・理科・社会の5教科に加え、実習や資格検定に関連する授業などがあります。
授業内容や分野は異なるものの、商業高校の時間割とイメージは同じです。
一般的に就職することが多いと思います。
将来やりたいことが決まっている人は専門学校に行ったり、成績が優秀な人は大学に行ったりしますが少数派です。
就職率は約70%で、大学進学率は約10%以上で、専門学校など就職以外の進路で考えた場合は約30%以上です。
男女比は先ほども言った通り、商業高校とは真逆で工業高校は女子が極端に少なくなっています。
どの学校でも男子の方が多くなっています。
男子に対して女子は10%以下の学校が多く、短大に進学する人は少ないと思われます。
商業高校と工業高校の共通点
次に商業高校と工業高校の共通点について説明して行こうと思います。
今回は「工業科と商業科のメリット・デメリットとは?」という内容ですが、それぞれの同じようなメリットやデメリットについては分かりやすいように共通点として説明していこうと思います。
就職に強い・サポートがある
商業高校は就職内定率(就職希望者が実際に内定をもらえた割合)が約98%です。
工業高校はそれを超える約99%と、どちらも希望すればほぼ就職できるという状況です。
また、その就職内定率の高さを売りにしている学校が多いので就職サポートがあります。
特に就職試験には主要5教科に加えて、就職試験独自の問題も多くしっかりと対策しないといけません。
SPI試験なども対策しないといけないこともあります。
そういった就職試験独自の問題、試験の対策は普通科高校では行ってくれませんが、商業高校や工業高校は行ってくれます。
大学進学に不利
上記では就職のサポートをしてくれると書きましたが、その代わり大学進学のサポートはあまりなく、授業時間の関係上、そもそも大学受験の範囲を全て習わないということもあります。
一応、指定校推薦という99%受かるような推薦があるのですが、選べる学校が普通科高校より少なく偏差値の低い大学が多くなっています。
専門的な知識や技術を学べる
名前の通り工業高校は工業関係を、商業高校は商業関係を学べます。
商業高校も工業高校ほどではありませんが専門的な技術を学べます。
どちらかというと工業高校は技術>知識、商業高校は技術<知識といった少しの違いはあると感じます。
資格や検定をたくさん取得できる
これは本人次第でもありますが、工業高校や商業高校は資格検定を取得しやすくなっています。
全員受験の資格検定があり授業として資格検定の対策をしていたりします。
また、サポートも厚く希望者には特別に放課後に授業をやってくれたりします。
もちろん、学校にもよると思いますが工業高校、商業高校共に勉強熱心な生徒は多くないので、先生も快く引き受けてくれると思いますよ。
商業高校のメリットとは?
商業高校のメリットについて説明していこうと思います。
普通科高校や工業高校に比べて幅広い業種の会社に就職出来ます。
商業は工業などに比べて自らデザインしたり生産したりしませんが、縁の下の力持ちのような感じで、どの業種の会社でも必要とされています。
そのため実際にその業種の作業などに携わることは出来ませんが、データ入力や管理などの事務や会計・簿記などで会社をサポート出来ます。
商業高校のデメリットとは?
次に商業高校のデメリットについて説明していこうと思います。
就職率が高いからこそのデメリットとも言えますが、自分の行きたい会社に面接すら受けられないことがあります。
これは商業高校の就職活動の方針・性質に原因があるのですが、高校推薦という形で〇人くださいと会社は商業高校に求人票を送ります。
そのため自分の行きたい会社の求人票が来なければ面接すら受けられないというわけです。
これはどんな成績の人も希望者は全員就職させるために、確実な方法を取っているため仕方ないと言わざるを得ません。
もちろん、自分で行きたい会社を選んで就職活動を行う人もいますが、第1希望で合格した人はほぼ見たことがありません。
工業高校のメリットとは
工業高校のメリットについて説明していこうと思います。
授業が専門的な内容でも理科や数学と似たような内容が多く理数系が得意な人は勉強が楽なところです。
例えば電気回路の授業ですが、ほとんどが小中の理科で習ったような電気分野の内容と同じで、公式や考え方がそのまま使えるので、新しく勉強する専門的な分野でも楽に覚えられます。
また、そもそも全体的に計算問題が多く数学が得意なら簡単に解ける問題や、数学の時の同じような考え方で作られた公式などもあります。
本当に数理系が苦手な人からしたら大変ですが、得意な人はテストがだいぶ楽になります。
私もこのおかげで授業がぐんぐん分かり勉強がとても好きになり、最終的には学年1位も取れました。
成績が上がると自信にもつながるので数理系が得意な人にはとてもオススメです。
工業高校のデメリットとは
次に工業高校のメリットについて説明していこうと思います。
工業高校はとてもレポートの量が多いところです。
正直、大学の授業や研究(卒業論文を除く)より多いと思います。
特別、大きなレポートが出るというわけでは無く、実習をした後は毎回作文レベルでレポートを書かされます。
その日行った実習の振り返りのようなイメージで記録としての役割もあります。
先ほどメリットの方に数理系が得意な人と言いましたが、レポートがあるので文字をたくさん書く胆力や国語力もないと大変です。
特に私は文字を書くのが苦手で本当に苦労しました。
また大したことをやらない実習でも同じ量の文字数書かないといけないので、いかに文字数を稼ぐか毎回考えていました(笑)
まとめ
今回は工業高校と普通科高校それぞれのメリットデメリットについて説明していきました。
いかがだったでしょうか、少しでも為になれば幸いです。
今回の記事を踏まえてぜひ慎重に高校選びをしてもらえればと思います。
ではまた。
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